森喜朗会長の失言(2)
森会長の後任選びが難航しているようだ。
いったんは川淵氏に決まりかけたが、選考の不透明さと、できれば
もっと若い人を、女性であればなおよいという声に押されて再検討
されることになった。
何だか先がみえるようだ。
おそらく五輪委では、世間受けする若い人(少なくとも森氏や川淵
氏よりは20~30以上)、多分だが女性を選ぶのではないか。実
績や本人のやる気をある程度度外視してまでも。
そうして、難しい交渉の場でミスでもしようものなら、「だから経
験のない人は…」「だから女性は…」とか言ってこきおろすのでは
ないのか。
そうして、東京五輪がもしも中止になってしまったら(開催しても
問題だらけの大会になってしまったら)、みんな新会長のせいにし
てしまうんじゃないのか(その人を選出する以前の出来事は棚に上
げて)。「世論に従った結果がこれだ」「左翼とマスコミは反省せ
よ」とかね。
私は、「山を降りる勇気も必要」とばかりに中止に持っていってく
れたのなら、森氏を大変に評価するのだがなあ。
普通に考えて、今のまま開催に突っ走っても、誰も楽しめない大会
になるのじゃないか。
「こんな風になったのも、みんな左翼とマスコミのせいだ」ネット
上のあちこちで聞く言葉だが、文句をつけるのが左翼とマスコミだ
けだったら、今回の件に限らず推進派は絶対に無視して押し通した
に違いないんだ。IOCやら、諸外国やら、スポンサー各社が言い
出したため…